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ラヴリィな存在達について

061106.jpgsporeでは巻頭にインタビューを掲載していますが、今号では田口賢司さんをインタビューさせていただきました。1994年に発表された『ラブリィ』は文芸評論家・福田和也さんに「90年代最高の傑作」と評され、一昨年に発表された『メロウ』は浅田彰さんが審査員を務められた第14回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞しています。実は個人的にも田口さんの以前からのファンでして、『ラブリィ』以前の『ボーイズ・ドント・クライ』や『センチメンタル・エデュケイション』も愛読していました。

また田口さんはTVプロデューサーとしてのキャリアをお持ちの方で、現在はジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングにて『Foot!』や『バルサTV』のプロデュースをされています。ですから、ちょっと異色なキャリアを持つ作家の方と言ってもいいかもしれません。それはキャリアだけではなく、小説の作品においても当てはまります。物語の構造が消滅しかかったところでの散文詩的な言葉、あるいはすぐさま目の前に浮かび上がってくるような鮮やかなイメージ、そして非常に独特である空虚さ。そういったものがセンチメンタルさやユーモアを伴ないながら響いてきます。

そういった特徴のある田口さんの作品はどのようにして生まれるのか?このことに僕自身以前から興味があり、その点についてインタビューをしたいと考えていました。また、僕自身かなりのサッカーファンであり、田口さんのTVプロデューサーとしての在り方も聞いてみたい、そしてテレビをつくることと小説を書くことの相関性みたいなものはあるんだろうか?なんてことを田口さんにインタビューにて聞いてみました。今号における田口さんへのインタビューでは小説とサッカーにまつわる"ラヴリィ"な言葉を頂けたのではと考えています。是非ともご一読頂ければ幸いです(小島)。

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