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オレリア・オリタについて

061119.jpg彼女はカンボジアと中国の両親の間に生まれ、フランスで育った。手に職をつけて欲しいという両親の意向から薬学を学ぶ一方、学業と並行して、恋とセックスをテーマにした自伝的なマンガを執筆。そのマンガは大きな注目を浴びた。コミック・アーチストとしてのキャリアをスタートさせた彼女は、敬愛するフランス人コミックアーチストと親交を深め、彼の住む日本に来ることとなる。そして一昨年の冬、彼女はそのコミックアーチストに誘われて、世田谷のカフェで行われたsporeのイベントにやって来た。そこでぼくは初めて彼女-オレリア・オリタに出会った。

飛鳥新社から出た『JAPON』というアンソロジーで、オレリアの作品「台風」を読むことができる。『JAPON』は、日仏のコミックアーチストが「日本」をテーマに競作したもので、2年前の徳島県での滞在をテーマにしたこの作品は、アンソロジー中で最も人気の高い一篇だ。自由で大胆なタッチの絵と、誠実さとユーモア、そしてちょっとだけ切なさを感じさせるストーリーは、フランスでは類を見ないものだ。

その後、ぼくの展覧会に来てくれたオレリアに「spore」への寄稿をお願いした。彼女は快く引き受けてくれて、素敵な作品をくれた。それがここに収録されている「初体験」だ。彼女の作品を日本で2番目に発表することができたことを、ぼくは誇らしく思う。そして調子に乗ったぼくは、彼女にコラボレーションをお願いする。それもここに収録されている「winter song」だ。今年の正月、殆ど誰もいない公園を彼女と散歩しながら回したビデオと、彼女の描いた幾つかのイラストを主な素材とした作品だ。

その後、オレリアはフランスへ帰国して、日本での滞在を描いた『いちごとチョコレート(Fraise et Chocolat)』を発表。この本はテレビや新聞に取り上げられるほどの大評判になった。今やフランスで最も知られるコミックアーチストのひとりとなった彼女の作品が、この「spore」vol.4をきっかけに、ひとりでも多くの日本の読者に伝わることを願ってやまない(little fish)。

オレリア・オリタ『いちごとチョコレート(Fraise et Chocolat)』プレス・リリース:http://www.boilet.net/jp/fraise_et_chocolat.html

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