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2005年03月 アーカイブ

2005年03月10日

変態的な超絶テクニック

ロナウジーニョ物語

大会最高の天才を擁するチームが消えてしまった。壊れたマイケル・ジャクソンみたいなルックスのロナウジーニョは、今でも彼のなかでのストリートサッカーは終わらず、プロサッカーのピッチ上で今もボール遊びを続けている、といった感じだ。僕は武骨でドラム缶みたいな身体をしているジョン・テリーではなく、ロナウジーニョの開きっぱなしの口から見える、あの歯茎が見たい。彼はいつも口を開いたまま、ボールをさばく。近所のちょっと頭の足りないガキが、そのままグラウンドに出てきてしまっている。ロナウジーニョの開きっぱなしの口を見ると、いつもそう思う。

変態的なルックスと、変態的な超絶テクニック。DF4人に囲まれながらの、モーションフェイントを交えたとトゥーキックでのシュートは、まさしく変態が極まれば芸術になる、という見事な証しだったように思える。全てのディフェンスロジックを寸断する、あのステップワークを見ていると、自然と「うはは」という感じで笑ってしまうのだ。常にコミカルでありながら芸術的。UEFAチャンピオンズ・リーグで、この天才擁するバルセロナが、チェルシーに敗北を喫してしまい、この不思議な生き物がもうこの舞台で見られないと思うと、残念でならない。

バルセロナは前半のチャビのミスで先制点を奪われるが、チャビはこのミスからこの日の試合は立ち直れない。それと右サイドに入ったイエニスタがどちらかというとセンターに絞るので、右サイドが機能しない。そしてマルケスの代わりに入ったジェラードも、それほど冴えない。これがバルサの前半3失点を喫した原因だと思うけど、それでもチェルシーの出来は素晴らしかった、と言うべきだろう。

今最も現代的なサッカーをしているチェルシー。田口賢司さんも言っていたけど、センターバックのリカルド・カルバーニョがボールを持ったとき、チーム全体がまるで一つに生き物のように、一気にアクティヴになる。攻撃は徹底的にジョー・コールにボールを集めてカウンター。グジョンセンは守備の時はボランチのポジションにいて、攻撃の時はトップに入る。こんな選手、あまりいない。それとランパード。ダイレクトプレーが上手いし、ねじ込んでくるドリブルからのシュートは迫力があるね。これでロッベンが入ったら、やはり最強チームなんだろう。

しかしバルサ、残念だな・・・ただチーム自体が若いし、経験不足の面がある。来シーズンの楽しみ、ってことで(小島)。