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ギャル曽根以前/ギャル曽根以降

僕は最近どうしても彼女のことについてばかり考えてしまう。ああ、かわいい。超かわいい。見ていて癒される。と、いつもTVで彼女が映っていると思ってしまう。それは誰かというとギャル曽根のことだ。ギャル曽根はいい。今一番来ている。だってあれだけバカスカ食いもん喰らってもかわいいんだぜ?これは奇跡だ。ギャル曽根は新しい女性タレントのモデルを体現している。彼女の出現でパラダイムシフトが起こった。そう、ギャル曽根以前とギャル曽根以降とで、完全に時代が変わってしまった。

彼女が起こしたイノベーションをここで見てみよう。まず、大食いなのに痩せている。で、若い。ギャルである。そして何よりも彼女がわんさか食べている時にカメラがよった時の表情。わざと顎を少し上に向かせ、目を閉じ、恍惚とした表情をカメラに向ける。これは彼女のテレビ用の独特のフォームと言っていい。モノを食べている時、いかにかわいく見せるか?そういった日々のトレーニングの形跡が見てとれる彼女のフォームは、見ていてこちらも思わず恍惚としてしまう。普通だったらたくさん食べるということは、外見的にも見苦しく、げんなりするものだが、決して急がないで自分のペースを保ちながら飛び切り美味しそうに食べる彼女の表情は、神々しくさえある。中山秀征のあのうそ臭さにまみれた表情とは雲泥の差。いわゆる「食い芸」で、彼女は芸能界の勢力地図を塗り替え、今、燦然と輝いている。あー、まぶし過ぎるぜ。

そんな「たくさん食う魅力的な女」というのは、もしかしたら普遍的な力を持つキャラクターなのかもしれない。かつて村上春樹は『世界の終わり/ハードボイルドワンダーランド』で、やたら食欲旺盛なセクシーな女の子を登場させていた(そしてこのキャラがオールドタイプだったのは、この女の人は若干太っていたのだ!村上春樹はギャル曽根の出現を予見出来なかった!)。ある意味すごく戦略的なキャラクターだ。

そして更に戦略的な実写版のキャラクターが登場した。それはテレ朝の深夜に放送されていた『未来講師めぐる』というドラマだ。主演は深田恭子で、彼女がベーグルとかドーナツとかホットドッグとか食べて、あ~お腹いっぱい、となるととたんに目の前の人物の20年後が見えてしまう。満腹になると彼女の中にある超能力が発動する、という設定。これは明らかにギャル曽根以降な、たくさん食べる普通の体型の女の子が魅力的で、なおかつ超能力者である、というラーメン屋で例えればラーメン単体で馬鹿旨いのに更に超高級食材のトッピングを「全部乗せ」にした感じだ。そういった意味ではこのドラマの脚本を書いた宮藤官九郎はやはり勘がいい。

で、その『未来講師めぐる』は先週終わってしまった(笑)。DVDがこれから出るので、まだ見ていない人はこのドラマの先進性(笑)を見るチャンスがある(コジマ)。

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