イデビアン・クルーとは、椎名林檎の「OSCA」のPVで赤いワンピースで踊っている人々というと、通りがいいだろうか。そのPVでもフロントで踊っている斎藤美音子さんのソロ舞台を先に見ていたこともあって、本家イデビアン・クルーの舞台を観るのは、満を持しての感。
もー、井出さんすごいです!
今回の舞台は温泉旅館。倦怠期のカップルがそこを訪れる。温泉旅館の従業員のドタバタ&愛憎。そこに都会のカップルが絡んで…。という、いわゆる昼下がりの主婦向けドラマのテーマを、こんなにも笑える、完成度の高いダンスにしてしまうなんて。
世田谷パブリックシアターの広い舞台全体を使って、クルーが繰り広げる群像劇。舞台のあちらこちらでバラバラに展開されているダンスが、気がつくと大きなうねりになっている。その連動性の面白さ。そして、全体を通して観ると明確な物語が浮かんでくる。どこからどうみてもダンス(セリフもほとんどない)なのに、ひどく演劇的なのだった。
職場という共同体のなかの出来事って、1対1で起こっているわけじゃない。それぞれの人々の、バラバラの思惑が絡まりあって全体を押し動かして行くもの。そのうざったさとおかしさが、みごとにダンサーの動きとして消化されていた。しかも愛がある、笑える、そしてかっこいいのだ。
蜂(http://hachi0519.cocolog-nifty.com/blog/)
